日に日に寒くなってきていますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか?復旦大学日本人留学生会は昨年に引き続き、海外大生の就活について3編に分けて特集していきます!
就活特集の第一回を飾る今回は、復旦大学院のYさんから就活生へのアドバイスや、海外大生の就活事情などについてお伺いしました。
自己紹介
Q1.まずは簡単にYさんの経歴について教えてください!
はい。僕は中国出身の両親のもと、日本で生まれ育ちました。その後、日本の大学に入学したのですが自分のバックグラウンドをもっと活かしたいと思うようになり、大学卒業後は中国に語学留学をする予定でした。ただコロナの原因で行けなくなってしまったので、半年は日本でインターンをして、もう半年はファイナンス系の勉強をして、最終的に復旦大学院に進学して今に至ります。
Q2.大まかな就活スケジュールを教えてください!
9月 (大学院1年生)
・入学
2月
・就活エージェント(コネクトジョブ)に自分の特殊な状況を相談
3月
・三井物産のインターンに参加
6月
・東京キャリアフォーラムに参加
7月
・EYに内定をもらう
7−8月
・外資系投資銀行をはじめとしていくつか受けるが最終的にEY(M&Aアドバイザリー職)に決める
9月
・大学院2年生で上海へ渡航
就活準備
Q1.就活準備として、何か行っていたことはありますか?
インターンを行っていました。2020年に日本の大学を卒業してから、SNSマーケティング関係のインターンを半年ほどしていました。その後、父が営んでいる会社で一年半ほどインターンをしていました。
Q2.インターンと学業の両立はどうでしたか?
身内ということもあり、融通が効いたので学業が忙しいときは調整させてもらっていました。授業が結構大変だったのでずっと両立するのは難しかったですね。
Q3.それでは、在学中に「これを準備しておけばよかった」と後悔していることはありますか?
僕自身は英語をもっと勉強しておけばよかったと思っています。ボストンキャリアフォーラム(BCF)などでも語学力を見られますが、中国語はプラスアルファなことがほとんどで、英語が堪能なことが求められますね。外資系銀行とかにも興味があり見ていましたが、ほとんど欧米の留学生向けというか、英語がペラペラであることが条件でした。体感としては、「中国語喋れるんだ、へー!」くらいの感じです。英語ができればとりあえずどこでも働ける、やっていけるというような感覚はありましたね!
日本企業と中国企業
Q1.日本の企業を受けるうえで大切だと思うことはありますか?
日本の企業を受けるうえで大切なポイントは3つあると思っています。1つ目は、経験のインパクトです。経験のインパクトというのは、学術的なコンテストで受賞したり、課外活動に参加したりすることです。2つ目は、コミュニケーション能力です。就活の面接では、経験のインパクトが大きければ大きいほど良いというわけではありません。その経験を自分なりに1から分析し、論理的に面接官に伝えることで、その経験が一過性なものではなく、入社後も再現可能であることを示す必要があります。その際、面接官との自然な言葉のキャッチボールが重視されます。最後に3つ目は、運です。就職における運としては、面接官と自分との相性、会社の業績、あとは社会的・経済的背景などの要素が含まれます。社会的・経済的背景としては、今ではコロナによる就活業界への影響などが挙げられます。
Q2.それでは、中国企業を受けるうえで大切なことは何だと思いますか?
中国企業を多く受けたわけではないですが、募集要項を見て感じたのはハードスキルが大切だと言うことです。日本企業の就活では、オールマイティな学生が好まれると思っています。つまり、学内での学びだけでなく、学外でのユニークな体験や面接内容などさまざまな要素が評価対象とされます。一方、中国企業は分かりやすいスキル、例えば英語力、エンジニアスキルなどをもった学生を優先している印象です。言い換えると、即戦力になってくれる学生を求めているんですね。
Q3.前問を踏まえたうえで、中国に留学している学生にとって内定しやすい企業はどちらだと思いますか?
日本の企業だと思います。第一に、日本の企業が海外大生に求めているのは、その希少性です。日本の学生にはない海外大生の希少な体験・スキルは、就活でとても有利に働くと思います。第二に、先ほども話したように中国企業は学生の専門的なハードスキルに重点を置いています。ハードスキルという点でいうと、やはり中国国内には無数の優秀な学生がいますから、日本人がその競争の輪のなかに入っていくのはとても難しいものがあると思います。
Q4.日本企業が求める希少な体験・スキルというと、中国の留学生には中国語というスキルがありますが、日本での就活において中国語は役立つのでしょうか?
自分の体験から言うと、中国語力を必要としている企業は少なかったように思います。実際、中国語力を応募条件として設けている企業は少なかったです。それよりも、やっぱり英語力がすごく大切になってきます。
Q5.ほかに留学生に求められる能力は何がありますか?
チャレンジ精神、所謂“海外っぽい”と言われるガツガツした、すぐ行動するというのが求められているところな気がします。そしてそれは中国留学の強みでもあると思いますね。語学に関してもスコアなど書くのももちろんいいですが、正直HSKが何か知らない人とかもいるので。それを武器にするよりかは、エピソードでさりげなくアピールする程度が語学力に関してはいいのかなと思います。
コロナ禍
Q1.コロナによる就活への影響やそれによって大変だったことはありますか?
キャリアフォーラムへの参加や移動が自由にできないことですかね。ただ、その分だけインターンの経験を積めたりすることができたので、負の影響だけではなかったと思います。
Q2.すべては解釈次第ということですか?
そうですね。自分が置かれている環境を前向きにとらえていこうとする姿勢は、コロナ禍に限らず留学ではとても重要だと思います。
就活に関するインタビューはここまでです。Yさんありがとうございました。ここからは、Yさんのバックグラウンドや興味深いお話をいくつかピックアップしてご紹介していきます!!
Q1.中国の大学で金融を専攻している理由は何ですか?
理由は大きく3つあります。1つ目は、親が会社を営んでいて、もともとビジネスに興味があったこと、2つ目は大学時代に商学を学んでいたこともあり、より実践の場で知識を活かしたかったこと、そして3つ目は親の仕事を見るなかでお金について学びたいと感じたからです。
Q2.日本の大学を経験されたYさんにとって、中国の大学の凄さはどこにあると思いますか?
2つあります。1つ目は学生です。中国の学生はとても真面目だと思います。1つに宿題のクオリティをとってみても、レベルの高さに最初はすごく驚きました(笑)。やはり日本の学生と比べて将来を見据えて学問に励んでいる学生が多いんだと思います。2つ目は学習環境です。中国では大学院への進学が浸透しつつあるからこそ、日本の大学院と比べて豊富な授業が用意されていると感じます。
Q3.逆に中国の大学院に留学して後悔していることはありますか?
1つに、海外で得た学びの日本への応用性という問題があると思います。僕が専攻している金融の世界では、日本と中国とで業務形式が大きく変わることがあります。そのため、中国企業を志望している学生は良いのですが、僕みたいに日本企業に就職しようと考えている学生は、中国での学びが本当に日本で応用できるか事前にリサーチしておかないと、留学での学びが非効率になってしまう可能性があります。
Yさん貴重なお話ありがとうございました!次回は本科生編で現在就活中の先輩にインタビューしています、そちらもぜひご覧ください!
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私たちについて
私たち復旦大学日本人留学生会は、2008年に成立された、復旦大学の日本人本科留学生数名が組織・運営をする、留学生事務所に属する学生組織です。
復旦の日本人学生を主なターゲットとし、日中交流会や、フリーマーケットの開催、それから就活説明会の運営など、幅広い分野で活動をしています。
また、復旦の日本人学生を集めたwechatのグループを運営し、学生間でのよりスピーディーな情報交換を実現しています。
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